少し前の記事から時間が経ちましたが、摂食障害のはじまりである拒食症になった時を振り返ってみます。
私自身、自分が摂食障害になって一番暗い心の状態でいた時、インターネット上での体験記や治るまでの過程を読んで、たくさんの勇気をもらった事と、自分なりに自己理解を深めるためにも書いてみます。
この記事を通して
・今現在摂食障害で苦しんでいる
・身近な人が摂食障害で苦しんでいる
そんな方にとってほんの少しでもなにか参考になったら嬉しいです。
拒食症になるまで
※自殺しかけた話や暗い話が続くので、心が同調しそうな時は避けて読んで頂けたら幸いです。
前提として、私は小さい頃から太っているのをコンプレックスに思っていました。
小学生の頃は母の仕事が忙しいため夜遅くに食事をすることが多く、かつ私自身友達が少なくて外に出て遊ぶことも少なかったためか肥満児でした。
太っていることを意識しだしてからは夜遅くに食事をとるのをやめたい、と母に伝えたこともありましたが(夜遅くに食べると寝るのも苦しいことがよくありました)感謝が足りない、と叱られて立たされ、それからは言葉にするのをやめました。
太っていることでいつも恥ずかしいし、父から体型のことをからかわれたときは「あなたたち親のせいで」とすごく親を責める気持ちが出てきたのを今でも覚えています。
そこから、高校生に本気でダイエットをするようになりました。
食事内容は変えられないので(私の家は母以外キッチンに立つことを許されず、外食出来るお金もありませんでしたので)ひたすら運動しました。
胸にさらしを巻いて部屋の中で縄跳びをしたり、踏み台昇降をしたり、自転車で長距離走るようにしたり。
高校になってからは父が単身赴任で不在の事が多く、仕事で疲れて感情的になっている母のいる家に帰ると苦しい思いをすることが多かったので、夜遅くまで外で過ごすことも多くなりました。
とくに大学に入る前のお休みは大学受験がなかったこともあり(高校からほぼエスカレーター式で上がれる大学を選んだので)食事をなるべく控え、運動をなるべくして本気で痩せて、大学入学時には普通体重くらいになることができました。
そこから大学に入り、しばらくは勉強についていくことと、一刻も早く実家を出るためにバイトに明け暮れる日々が続きました。
4つのバイトを掛け持ちしたり、年末年始やイベントごとの時は家に居たくないのもあり、積極的にたくさん働きました。
そして、大学3年制になってから大きな異変は起きました。
だんだん、夜眠れなくなっていったのです。
今思い返せば色々と兆候はありました。
痩せるのが嬉しくて、家で出された食事を食べるのが本当に嫌で食べたふりをして捨てるようにしたり(実家では食べ切れない、とか気分じゃないので食べられない、ということも許されませんでした)
バイトの時にはまかないを断ってなるべく食事抜きで過ごすようにしたり、食事を摂るときにも出来る限り炭水化物を抜くようにしました。
外食時、出来るときには節約も兼ねて無糖のヨーグルトだけですごした事もたくさんあります。
そうするとどんどん痩せていって、友達からは特に何も言われませんでしたが、親からは「痩せ過ぎだ、食べなさい」と言われるようになりました。
私はそれが嫌で仕方なかった。
表面上は「心配してくれてありがとう、大丈夫だよ」なんていい子の回答をしていましたが、腹の中は怒りでいっぱいでした。
私の努力を褒めてくれないで、小さい頃から邪魔ばかりして私ののぞみを聞いてくれなかったくせに、こんなときだけ意見してこないで。本音ではそう思いました。
この人達に私の気持ちなんてわかってもらえないし、話したくもない、そう思ったから、本音で「まだまだ痩せたいし、こんな自分は許せない」そう思ってることなんて絶対言わない、と思っていました。
そんな中眠れなくなって、本当に辛かったのですが、そのときには痩せすぎや炭水化物を抜いていることが原因だとは思わず、何かおかしいのかも…と思った程度でした。
小学生のときから「死にたい」と思うことは度々あったし「ここではないどこかに帰りたい」と仕切に思ってはいたのですが、実際に死ぬ手段について考え出したのもこの頃でした。
痩せれば痩せるほど楽しいけれど、食べられるものがどんどん限られる。
食べたいものを我慢するのは苦しい、やめたい。
でもやめたら、どんどん食べてまた太ってしまうのが恐ろしい…
こんな苦しいのが続くくらいだったら、家でも苦しい感情を抱えたまま生きていくくらいだったら、早く楽に死にたい。
できれば人に迷惑をかけずに死にたいけれど、死ぬ気力と体力があるうちにどうにかしなければ、と思うようになりました。
実際にインターネットで検索すると、自殺する方法が書いてあって、自分でもできそうな気がしました。
でも実行しようとすると、すごく苦しい気持ちがうまれてきて、そんな自分に対して「結局死にたいって言って哀れんでほしいだけの弱虫なんじゃないの?」とまた否定したり…自分に対して虐待のようなことを日々していました。
そして、ある夜、いつもどおり夜遅くまでバイトをいれて帰ってきた日、母がいつも以上に不機嫌で、家にいるのが辛くなりました。
こっそりお風呂に入り、寝床に入ったら、もう生きていられない。
もうダメだ、と考えた私は夜の3時位、誰も起きてこないであろう時間を選んで、マンションの上から飛び降りよう、と決めました。
玄関の外に出ると、ものすごく夜景が綺麗だったことを覚えています。
そして、結局私はとびおりませんでした。
そこからまた詳しい経緯があるのですが、少し省きます。
結局実家を出ることを決心し、父には今抱えている苦しみと想いを洗いざらい話しました。
父は必死に実家に残るよう説得しようとしましたが、どうしようもないのだということを何度か伝えた所折れてくれ、最終的に友達の家に少しの間お世話になることになりました。
そこから、まだしばらく拒食の日々が続いていくのですが、今日はここまで。
暗い話がしばし続きます。
読んでくださった方、ありがとうございました!
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